2Dアニメーション制作ソフトウェア「Adobe Animate」の販売およびサポート終了が発表された。Adobeの公式サイトによると、2026年3月1日以降、本アプリケーションの新規購入ができなくなる。
既存のユーザーは引き続きソフトの使用は可能だが、アップデートなどのサポート期間には期限が設けられている。
エンタープライズ(企業向け)ユーザーには2029年3月1日まで(3年間)、その他の個人版などのユーザーには2027年3月1日まで(1年間)、サポートが継続される。
Flashアニメの一時代を築いた「Adobe Animate」
「Adobe Animate」は、ベクターグラフィックスを用いた2Dアニメーション制作ソフトだ。旧称は「Adobe Flash Professional」。
2000年代初頭から中期にかけてインターネット動画の主流だった“Flashアニメ/ゲーム”を生み出したツールとして広く知られている。
日本では、湯浅政明さんが監督をつとめた2017年公開のアニメーション映画『夜明け告げるルーのうた』で本ソフトがメインツールとして採用されたことも話題となった。
その後も同スタジオは、TVアニメ『映像研には手を出すな!』などで「Adobe Animate」を活用した制作を行っている。
また、海外では2Dアニメーションの標準的なツールとして定着しており、『マイリトルポニー〜トモダチは魔法〜』や、現在も放送中の『ティーン・タイタンズGO!』『Smiling Friends』など、数多くの人気作品の制作現場で使用されている。
「オープンソースにしてくれ」有名クリエイターの提言も
時代の流れと共にFlashという技術と表現が下火となり、「Adobe Animate」の利用が以前ほどメジャーではなくなったのは事実。しかし、海外ではベクターアニメーションの表現は長らく盛んであり、「Adobe Animate」をメインツールとして使用し続けているクリエイターも少なくない。
Flashゲーム黎明期から第一線で活躍するゲームプログラマー/デザイナーのタイラー・グレイエルさんは、自身のXで「終わらせるのではなく、オープンソースにしてくれ」とAdobeに提言。
「他のアニメーションソフトはFlashのようには動作せず、これが偶然にもゲーム向け2Dアート制作に適している。CC(Creative Cloud)の中で唯一、代替不可能な部分だ」と述べ、その重要性の大きさを訴えている(外部リンク)。
Adobe Animateのサポート終了のお知らせ/画像はAdobe公式サイトから
Adobe側は今後の制作環境について、複雑なキーフレームアニメーションには「Adobe After Effects」を、デザイン要素への簡易なワンクリックアニメーションには「Adobe Express」を活用するよう案内している。
しかし、「Adobe Animate」特有の機能や操作感を愛用してきた現役ユーザーたちの反応を見る限り、それらが代替手段となり得るのかには疑問が残る。
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