2020.02.08 登録
[ 北海道 ]
"風呂上がりの夜空に"
随分と漫画の世話にはなったけどコレはボク的別格
"銭湯花の湯"と"某高(某高等学校)"を舞台にした青年誌に連載された少女漫画テイストの作品
魅力的な登場人物の"誰か"に自分を重ねて何度も何度も何度も読んだ
主人公以外のキャラクターもとても魅力的なのがこの漫画の最大の特徴だった
「花の湯」の様な銭湯に行きたいところだけど、今日は炭酸泉を求めている我が事情もあって
サ活でその評判が高い岩見沢ほのかへ来てみた
ほのかになって初めて来たけど、入って見るとちゃんと全部ほのかになってる
企業力を尊ぶ
嫌なんだけどロッカーキーを右手にはめて鬼洗体
男湯には5台の炭酸泉単独湯が並んでる
「うーん」見た感じ左から2番目が泡出しの良い、クラスの人気者タイプ
ボクのキャラとは違うけど
仲良くなれそうなので身を預けてみる
5分、10分、20分…
「もう、こうしんの湯には行けない…」
生まれて初めて受けた垢すりのお姉ちゃんずっと指名してしまう感じ
モウズットオネガイシマス…
大きなサウナは優等生タイプで
適当にお愛想振りまいてかわし
バレルはどこのも合わないのだけどココのは良かった
木製の背もたれに全自分を託して、じっくりと向かい合う
緩やかに。でも拙速に汗を呼ぶわコレ
水風呂も普通に良く
岩盤浴の1番熱いヤツで自分をやっつけたりして一旦上がる
ココからは読む人を選んじゃいますが…
"風呂上がりの夜空に"
作者、小林じんこさんが亡くなられたと知った
辰吉ともえの現在…
蛇荷以豆次(ジャにいずじ)、公会堂渋谷、フランキー坂上、岩のり。
魅力的な登場人物の現在の生き方をいつか読めると思っていたので、未来の予定表が引きちぎられた気持ちになった
作品に感謝し、追悼の気持ちを顕わしたい。ありがとうございました
それはそうと
今年は何故か星が良く見えるんだ 札幌
風呂上がりにベランダで空を見上げる
オリオン座もちゃんと見える
山奥のテント横で見る洪水の様な星とは違うけれど
今、ここでコレを見れるってのは悪くない
ところで…
"舌切り雀"のストーリーが思い出せない…
[ 北海道 ]
ふとした瞬間の「あ、帰ったらアレあるわ!」
ってやつ、あるよね?
昨日のケンタッキーが1つ残ってるとか
まだ読んでない雑誌の最新号があるとか
そんな時にはボクの幸せメーター
(アナログ針式)が「スッ」とひと目盛あがるのだ
車のスピードメーターを思い描いてください
この日0のままのだった針は
冷蔵庫のプリンを思い出したことで
スッと1目盛あがった
プリンひとつでまだ生きていけるらしい
もっと上げたいんだけど
幸せのストックは多くない
上げるとすれば
手っ取り早いのは”恋”だ
これ強い
即レッドゾーン
ただ、こちとら
家の固定電話で
「親に聞こえないボリュームで恋を語る」
高度な恋愛道を潜り抜けた世代
LINEなんかで好きに恋を語らせた日にゃ
アクセルとブレーキの踏み違い
コンビニ壁ドンは目に見えていて
四方八方から破滅の音しか聞こえてこない(ごーん!)
そもそも
恋に手が届くなら
幸せメーターなんて薄幸少女の発想にはならん
となるとサウナだ
冨士乃湯
休み明け火曜
「お?店主」
前回、もう想いは遂げちゃったので
ボトルを振り回し湯賃を払う無礼者
浴室では近くのアークスで
昼からストロング系をグビってる例のじいさんが
何か言いながら謎のストレッチに励む姿
針が鈍い動きでちょい下がり
カランを確保して洗体
じわっとヌルヌルしてくる体
「エ〇動画のローションってこんなんかしら?」
エッチな想像で目盛回復w
変わり湯はじいさん格納庫状態なので
回避して主浴槽
チョイ熱・よき深さ
ヌル熱を蓄えつつ
サウナを観察
チャンスが訪れた
サウナはボクひとり
メーターが「すっ…」と2目盛上がる
タオルひと振り
熱い滴が”ボタッ”と落ちてくるこの感じ
目を閉じて黙る
・・汗が“ぽたり”と落ちた時、ふと
「あ、プリン食えるじゃん今日」
追加1目盛アップ
プリンに救われすぎている
いよい水風呂
冷たすぎずぬるすぎず
いつだって寄り添う水風呂
入った瞬間、針が乱高下
冷たい!
柔らかい!
ちょっと冷たい!
気持ちいい!
上がる!
上がる!
ちょい下がる!
グッと上がる!
メーターは大変だ
「はあはあ」言いながら水風呂を出て
魔法の水を頭から被る
針は今日一番の跳ね方だった
”恋”はむずいけどプリンと冨士乃湯は今日も味方だった
[ 北海道 ]
友達と別れる時のあいさつ
「じゃあね」
「バイバイ👋」
「したっけね」
高校生なら大体こんな感じだ
でもクラスに1人
「がんばって!」
って言うヤツが居た
「ヨッチ」という奴だった
久しぶりのながぬま温泉に行く途中のコンビニに居た二人連れのおじさんの1人が缶コーヒー片手に「じゃあ、がんばって!」とツレに言っていてヨッチを思い出した
後にヨッチは
ボクのその当時の彼女を寝取る事になるのだが、青春時代には、そんな思い出が
ひとつやふたつあった方が色彩が鮮やかになって昔の暗い日本映画のようで悪くない
が、さらに後、2人の結婚式の招待状が届いた時には人生初の3日酔いを経験させてもらった
持つべきものは友だちだ
そんな訳でながぬま温泉
ここは
ダバダバッ! と景気よく溢れる塩泉がいい
腰に来る“重量感のある湯”
風呂に入ったというより、湯のほうがこっちを抱きしめてくる感じがする
そして鬼ジャグジー
身体がふわっと浮いて、昭和のアニメで主人公が「やられた〜!」って吹っ飛ぶ時のエフェクトみたいになる
ただ、鬼門はサウナだ
座面に敷き詰められたウレタン
あれが、こう…鼻の奥の“古い記憶”を刺激してくる
3日酔いで吐き続けた吐瀉物のニオイ
ヨッチん家で遊んだファミコンカセットの匂い
そんなんをひとつのビニール袋にギュッと詰め込んだような“ストーリー性のある臭気”
それが苦手で足が遠のいてたんだけど
“ニオイを感じなくなる”という適応能力が発動してしまっているので
もうどうでもいいかって来てみたら、ウレタンは撤去されていた
ふた席限定の4段目には
照れ臭くて座れないけれど、格段に良くなっていた
そしてパンが焼けたら飛び出してくる昔のトースターのようなミニサウナ
少しだけ温度が上がっただろうか?
一旦、あたまが「思い出散歩」を始めると中々現在に戻って来られなくなる
匂いにも恋にも裏切りにも耐性がついてくるもんだな、なんて考えていたら思いの外の大発汗で道端で100円拾ったような気分になって帰る
また来よう。バイバイ👋
[ 北海道 ]
ボクの近くに古くから居座っているモノ
直感的に「多分ギター」だろうと思っていた
当たらずとも遠からじ
「Cry Baby」というエフェクターだった
ギター演らない人にはごめんけど、いわゆるワウペダルというヤツで弾きながらキコキコ踏むと声がうねるみたいに“泣き”が出る
ジミヘンの「Voodoo Chile (Slight Return)」やクリームの「White Room」が有名
日本だと土屋公平
最初に手に入れたギターは売っちまったんだけど引越屋でバイトして買ったCry babyはね
へたっぴギター小僧の魔法の杖だったんだ
センスでコレを踏めば自分の弾くギターに魔法が掛かる
本物持ってる高校生は居なかったし誰にもコレだけは貸さなかった
コレ選ぶやつも居ないと思うけどw
そして、今日のボクの魔法の杖はココだ
所用で旭川日帰り
復活した龍乃湯温泉も気になったけど、ここんとこ魔法の力を必要としているので
魔法の効果はいきなり発揮された
完ソロw
源泉から桶でジャブジャブ水貰って身体清めーの、からのいきなりサウナイン
いつも通りの容赦無きカラカラ系
体表の水分を一旦全て奪われた後、血を抜かれる時に針を刺される辺りから汗が滲み始める
「ビビるなよ!」大丈夫だぜ!そんなモン
体感でおよそ10分
ボクの汗か?ボクが汗か?わからん様な状態まで頑張って
再び源泉を桶で浴びて冷鉱泉〜
少し濁りが濃い冷たい液体に身を任せる
体内に溜まった熱が一気に出ていって、代わりに厳かな冷気と元気を取り込んでいるのだと感じる
珍しく4回ほど繰り返して心から満足した
さて、帰って久々にCry Babyを鳴らしてみようか
こっちは魔法があるから大丈夫
そっちも全然大丈夫🙆

[ 北海道 ]
昨日から決めていた
ココに来よう、と
若い頃、あるライブで空間がグニャっと歪むような経験をした
ボクの心も一緒にグニャっとなって、しばらく動けなかった
あとで某雑誌の投稿欄で、まったく同じ体験を書いている女の人を見つけた
あらゆる伝手を駆使してその人に会いに行き、一緒に呑んだ
恋愛にはならなかったけれど
同じソウルを持つ者と過ごす、あれは良い時間だった
その“歪み”に近いベクトルを放つ女主人に会いたくなって、鶴の湯に来た
ここは唯一現存する「時間が歪んだ」空間だから
引き戸を開けると番台には彼女が居た
「シャンプーありますか?」
「小さいやつ? 50円ね」
550円をお渡しして、ローカットのブーツを脱いだ
白ケロリンの桶でザバザバと湯を浴び
弱いシャワーで身体を清めて、カルストーンに挑む
有識者諸氏も書いているが、
サウナ内でしか聴けない“女主人セレクト” の選曲が神なのだ
今日のスタートは「Mr.ブルー〜私の地球〜」
転校していった同級生から届いた手紙に
「同じクラスに八神純子の妹が居ます」
と書かれていたのを思い出す
そこを頼りにファンレターを送ったけれど、返事は来なかった
この曲が流行っていた頃
ボクは「シール」に熱を上げていた
雑誌の付録でついてきたり
お菓子のオマケだったり
若い人には伝わらないかもしれないけれど
ガムの包み紙がそのままシールって時代もあったんだ
で、手に入れたシールはどこにも貼らない。
“蓄財”する
溜まっていくシールを眺めてはニヤニヤし、
溜めて、溜めて、溜めて……そして失くす
そうやって、なくしたり捨てたりしているうちに、
ボクを夢中にしてくれたモノたちは
いつの間にかみんな居なくなってしまった
そんなタイミングで次の曲
「TANGO NOIR」!!
やばい。マイ明菜フェイバリット
日本語にすると――ふぇばり! 明菜!
カルストーンは暑くない
息も苦しくなく、ノンストレスで汗だけはたっぷり出る魔法装置
だから汗ジュル状態でも、しっかり考え事ができる
ふと思う
今、ボクの身の回りで一番古くから居すわっているモノってなんだろう
写真とかアルバムの類は除く
自分の意思で手に入れて、まだ側に居てくれるモノ
それは、なんなんだろう
……急いで帰って確認しなきゃ
きっと女主人はそれが何かを知っている
でも、自分で確かめてみるよ
その前に。
近いから「ハサミヤ」に寄ってサンドイッチを買おう
今月限定の「アップルポーク」なんて旨そうだ
[ 北海道 ]
温泉欲に抑えが効かないそんな日
広い露天で溶けようと「豊平峡温泉」へ
温泉“欲”って言ったけどさ
最近どうも“欲”というやつが丸洗いされてきている
食欲、物欲、SAY!欲、支配欲
どれもこれも清廉潔白オーガニック、地上波仕様
ボクの煩悩はレッドリストに載りつつある
この日の「豊平峡温泉」は露天も内湯もぬるめ
猫の目のように変わる秋の空の下で長いこと浸かってみたけど
これ以上の幸福感は得られなかろうとおいとまする
ここの露天風呂には信仰に近い信頼を寄せていたので
胸のあたりが、じんわり喪失感
あ、そういえば昔もあった。こんな気持ち
大昔、観に行ったECHOESのライブ
後の芥川賞作家、辻仁成が「ご覧!エコーズの旗だ!」って叫び
貧乏くさい布切れを振り回していた
その瞬間、ボクの中の何かが木っ端微塵に砕けた青春の代弁者だと思っていた彼の詩はそれ以降"ガキっぽく”感じられるようになった
※効果は人により異なります。
帰りに「湯元 小金湯」で帳尻を合わせてもらおう
今回は旧男湯。スチームを筆頭に慣れ親しんだ景色
小さな小さなガッツポーズを「ぐっ!」と
ちょっとルンルンして露天に挑む
くんくん……“布団の中の屁の匂い”
鍛さん、来てたな
匂いフェチ専門風俗の妄想を膨らませながら「ぼーっと」する
そして挑むは勝手知ったるサウナ
頼む、専門風俗以上にボクを満足させておくれ!
……ダメだ。熱が足りない
ヤル気スイッチを押してみる
ポチットナ…(≧∇≦)ノ凸
モーターの回転数が僅かに上がるも、ターボは発動せず
期待しすぎてしまったか
思い出す
ECHOESのだいぶ後、ロッド・スチュワート札幌公演
ギタリストはジェフ・ベック!これはスモールフェイセスの再現!
チケット買って楽しみにしてたら、プレス発表
「都合によりギタリストがイングヴェイ・マルムスティーンに変更」
……え?そりゃねえだろ。音楽性全く合わないじゃん
と肩をすくめる間もなく、再び発表
「都合によりイングヴェイ・マルムスティーンは参加しません」
たぶん最初から騙されていたのだろう
それにしても
”熱”への渇望と”欲”の減退は真逆だろうに。。。
・・・”夏のせいだ”
今年の夏が暑すぎたんだ
夏が少しだけボクを狂わせて過ぎていった
ロッドが客席に蹴ったサッカーボールは取り損ねた
そして、”SEY!YES"みたいな言い方はヤメロ!
[ 北海道 ]
かっこいいもの
まだ、犯罪に手を染める前。肉屋の店員だった頃の若きビトー・コルレオーネを演じるデ・ニーロ
東区のおんぼろラーメン屋「王将」の親父
ストーンズを首になる寸前のブライアン・ジョーンズ
映画版のジャイアン
そんな訳で久々のオスパ
カランの蛇口から太っといお湯が出てくるのがかっこいい😎ガイジンサイズ(〃ω〃)
終了するという戦隊シリーズに想いを馳せつつ洗体と洗髪
カラン周りって前から木だっけ?
どうせ思い出せないのだから深く考えずに露天へ
露天に繋がる空間の床には足裏健康のために石が埋め込まれている
コレが泣くほど痛いのはボクだけなのだろうか?そろそろ断酒しなさい?坊や?ってことなのか?
見なかった事にして露天
小さな空間だけど植栽が紅葉🍁している
和かっこいい
そしてのサウナ
嗚呼、ロウリュストーブが導入されてからは初なのだと思いいたる
座面は相変わらずステーキが生焼けになる程に熱い
生焼けのステーキは食えない かっこいい
体感はそうでも無いのに短い時間で汗が出まくる かっこいい
10分で汗達磨
水風呂に入ろうとすると、隣の元気風呂にとても大きな白人が
小さな湯船にそれでも膝を抱え込んで小さくなって入っている かっこいい
実は敵対するファミリーに雇われた殺し屋でお尻の下にリボルバーを隠し持っているのかもしれない かっこいい
露天で紅葉再び
何ターンでも出来そうな気がするけどあっさり離脱して白菜漬けを300円で買って帰る カッコ悪い
寝ようとしたら枕にてんとう虫 かっこいい
[ 北海道 ]
テレビ番組を焼いたDVDの断捨離
結局、今や”へそピアスJK”の娘が小さかった頃に
撮りためたアニメを見て1日が終わる
冬前の敵は乾燥肌
そうなると--モール泉「恵庭ほのか」
脱衣所の居並ぶロッカーを見ると
記憶の中の「ほのか系」が浮かぶ
「絢」の紅のロウリュショーを
テレビの中の勝俣とエンジョイした記憶を筆頭に
シャワーヘッドがRefa
見渡す限り、ここだけのRefa
駄菓子屋であまり欲しくない一等を当てた
消化できない気分になる
目的はモール
広いモール湯に手足を伸ばす
昔の人にとってモールは魔法の水だった
ボクも魔法の水で願いを叶えるのだ
覚えたての呪文も添えて
「テクマクマヤコン若者の肌になぁれっ☆」
何も起きない
それにしてもアッコちゃん
覚えたてでもなんでもない
”若者の肌”は遠い
ん?
少しだけ肌がピカってない?よし!
「ムーン・プリズム!メンズ・アップ!」
セーラームーンの力も借りる
目の下の”たるみ”も「全く目立たなくなったわ」になる
魔法の恩恵で
「もう誰も愛さない」期の吉田栄作位の肌を取り戻しサウナ
上段に座って両手のひらを
突っ張り棒のようにして上半身を後傾させる
人が居ないので足を下段に向けて伸ばす
Myリラックスポーズ。ただ
手のひらが熱っつい!
「ぴりからぽっぽー!キュア・サウナ・リフレッシュ!」
咄嗟に呪文が出てしまった
プリキュアっぽい
呪文に導かれたかのように
ロウリュショーが始まる
「絢」の”紅”「恵庭」の”蒼”
もっと猟奇的な熱さを!
「ぴりからぽろりん、魔法のサウナ~♪」
おジャ魔女どれみflow発動
ただ、ほのか系ロウリュが10分も続ことを忘れていた
DVDで仕入れた呪文ネタも、もう尽きた
無念の離脱
ふらふらしながら水風呂を見下ろす
「むむっ!」
何やら感じる精霊の言霊
「くるくるぱぴんちょ!」
まんがはじめて物語の呪文。だが、いかん
これは実写からアニメに転移する呪文
「ダメだよお姉さん」と”モグタン”も言っている
すでに遅し
セル画になったボクは極上の水にヒラヒラと漂う
何も描かれていないセル画の透明な部分と水が一体になって
ペラペラのボクだけが浮かび上がる
「こんな最高な水に、ただ漂っているだけなんて。。。」
最高すぎる--でも理性が囁く
「抜け出さないと無くなっちゃうよ~」
「ラミパスラミパス ルルルルル」
アッコちゃんの変身解除の呪文!起死回生!
「ああ、ダメだ」
女王様からもらった魔法のコンパクトが無い
[ 北海道 ]
何だか足元がふらつく
地に足が着いていないような
地面からちょっととだけ浮いているような
ワンダーな感覚
--まあいいか
さて、週末
さしてイベント事無き週末は
「アテ」を求めての彷徨となる
この前のフルーティな麦焼酎に魂を奪われてしまったので
寄り添う「アテ」が必要なのだ
市場の魚屋で大きな鰰(はたはた)の一夜干しが目に留まる
良き塩をサッと振ってパリッと焼き上げると最高だろう
淡白な白身なのに脂が乗っている
小柄なのに笑顔が大きいベッピンさんみたい
これだけで定食の主役を張れる
果物屋には無花果(いちじく)があった
中々の値段だけれど好物には逆らえないし麦焼酎とは名コンビなので購入
徘徊が西へ西へと向かい、小樽に至るのはよくある話で
ちょうど昼時なので「神仏湯温泉」の熱湯をいただくことにする
良い銭湯には良い常連がつくものだ
常連のおじちゃんたちの会話が耳に心地よい
絵にかいたようなサ・銭湯
この空間だけで一流のジャパニーズアトラクションとして成立するだろうが
五月蠅い人たちには来てほしくない
ボクを挟んで両隣のじいちゃん達の会話が聞こえる
「仁さん、前の日までピンピンしてたのに急だったな」
「おうよ、俺たちの歳になると迎えがいつ来るかなんてわからんさ」
「何か言い残したことはないのかねえ」
--この会話に他人事感を全然感じない
いつ何があっても不思議じゃないのはボクの世代だって同じだ
その当事者になった時に伝えられなかったことが何かあるのはとても寂しい
ここの小さなサウナが優しい熱さなのを良いことに
「生きているうちに言っておきたい事」を考える
だが、おかしな事に
浮かんでくるのは
「言っておきたい事」ではかく「言ってみたい事」ばかり
「オイラにゃ、この街は狭すぎるぜ」とか
「そうね、高いものから順に2貫ずつ握ってもらえる?」とか
「髪、サラッサラすぎてシュシュが落ちてきちゃうの」とか
。。。いかんいかん。邪念を言語化しただけだ
名物の熱い温泉の湯舟で気合を入れて神仏に問うてみた
「ボクの言わなきゃいけないことは何ですか?」
この一文が頭に降りてきた
「ハニー。ボクを祓っちまうのはもう少し待っておくれ」
[ 北海道 ]
無けりゃ無いでいいものと
無いとどうにもならないもの
ボクが「生き物」として生き長らえるためには
飲酒なんて全くもって不要な行為だけど
ボクが「ボク」として生きていくためには
飲酒は不可欠な習慣なのね
ちょっとした肴があれば
今の時期なら野のキノコ
あまり見かけないけど「むかご」なんてのも嬉
酸味の少ない果物も酒に寄り添う
無花果とか柿
柿はまだ実が固くって
中心あたりにほんのり透明感が宿るくらいがいい
今宵はフルーティな麦焼酎とその柿を用意した
ああ、こんなとこにも幸せはあったのだ
銭湯やサウナも同じようなものだ
家でシャワーでもイイのだけど
飲酒活動前のサウナは前菜の一品たる
(※変換で「前妻」と変換され小さく動揺)
出来れば、質の良い水分を体から取り込んで
麦ジュースをお迎えしたいではないか
となると。。。冨士乃湯
2年越しのミッションは一旦置いとこう
今は純粋に良い水の吸収だ
サングラス掛けず、サロペットも履かず、髪も伸ばさずに
ピュアで臨む冨士乃湯
水を持ち帰るためのボトルも今日は持たない
おかみさんに
湯賃をお支払し脱衣所へ
心に蛇が居ない状態で味わうのは久し振りだ
妙なことに拘らない方がいいのだ
シャワーで特有の水の触感を愉しみ
しっとりとなった身体で水通ししてからのミスト
ぽとり「熱じぃ!」
線香花火の最後の一刺しがいつ落ちてくるかわからない
ミストを胸の奥に吸いこむように
目を閉じて深呼吸。。。
後は主浴槽と水風呂を繰り返せば
heaven knows 麻里姐さんが降りてくる
月並みだけど気持ち良かった
誰が見ても「機嫌ええねんなコイツ」って顔をして
番台を代わったおやじさんに「どーも~」と一声
「乾燥肌の人はね。。」
( ゜Д゜)!!!
こ、これって?!
「ヌルヌルしたらね。。」
あれやん?!炭化するほど恋焦がれた、あれやん?!
嬉しさを飛び越えて、別の感情が噴火する
なんだ!
なんなのだ!
サロペットはいったい!
サングラスはなんだったんだ!
髪を伸ばしたんだよお!あん?なんだぁあ!
嬉しさと憤怒で泣き笑いしながらとぼとぼ帰る
冨士乃湯へ行く人たちとすれ違う
みんな風呂道具と空のボトルをもっているからすぐわか。。。あ!
SMASSH !!身体に電流が走る
そっか・・・ボトル
そうだ。ここの素性を知らぬ初めて来る客は持っていてはおかしいのだ
わかった。ようやくわかった。
フルーティな麦ジュースと淡い和菓子のような柿が格別に旨い
ああ、こんなとこにも幸せはあったのだ
[ 北海道 ]
出張で旭川
やっぱ最高だよボクのCAVINちゃん
ラドルはもうSMの小道具だ
MのボクがSのボクを弄ぶ
とても最高なのだけど
ここに居ると何かが蠢きだすんだ
ピンチはどこに転がっているかわからない
サ活投稿で
「素っ裸でロビーに出てしまった(又は未遂)」
という話をたまに見かける
なかなかつらい体験だが
似たような経験が何度かある
最初は小学5年の時
ボクは水泳の地区大会に出場した
基本、競泳用のブーメラン水着で出るのだけど
時間が空く時は別の水着で待機する
その“別の水着”が競泳用ではなかった
100メートル自由形決勝
短距離が得意なボクは入賞をギリ狙えない位置にいた
だから軽い気持ちで普通の水着で出場した
スタートピストルが鳴る
「よし!」と思うほど完璧なスタート
が、その瞬間、悲劇は起きていた
水着が水の抵抗に耐えられず――
股下まで脱げてしまうのだ
プールサイドからの歓声に嘲笑が混じる
その意味を泳ぎながら悟る
だって、“お尻丸出し”なのだもの
でも、奇跡のスタートのおかげで
入賞の可能性もある
落ち着け
背泳ぎじゃないんだ、背泳ぎじゃ!
ターンは3回。前転して足を抱え込むスタイル
そこさえ慎重にやれば、最悪の事態は避けられる
ボクは勝つ事を選んだ
この後、ボクのあだ名は「尻(読みはしーり)」になる
2度目はここが《パコ旭川》だった頃
宿泊していたボクは夜中に目覚めた
酔いと寝ぼけでトイレに行くつもりが
開けたドアは部屋の入口だった
「パタン」背後で聞こえたその音で目が覚めた
自動ロック、キーを持っていない
そして、ボクは--素っ裸だ
暫しどうしようか考える。。余裕は無い
隠すものといえば我が手のみ
「小さな手ね❤️」と言われたCute-Handsは援軍たるか?
幸い真夜中なので人影は無い
エレベーターホールに走り(裸で)
フロントに内線(裸で)
「キーを持たずに部屋を出てしまいました」
「ス、スペアキーをお願いします」
「それから。。。真っ裸なんです」
「出来れば男性スタッフにお願いします」
「ひ、非常階段にいます」
受話器を置いて非常階段まで走る(with Cute-Hands)
”カンカン”階段を上がる足音が聞こえて
可愛いホテルウーマンが来ました。。とさ
セルフロウリュの非人道的な熱さが落ち着いたサウナで
Cute-Handsに語りかけた
「OK大丈夫!いつだって俺たちが付いてる」
頼もしい。
[ 北海道 ]
疎遠にしている「番屋の湯」に行こうと思い立って
手稲方面、留萌方面、銭函方面--
3つめの選択肢に進路を変えてしまう
いつもどうしてもたどり着けない「番屋の湯」
思えば、月がやけに綺麗だったあの夜
前世で鰊(にしん)漁師だったボクは
同僚の八兵衛さんの道ならぬ想いを
番屋の風呂場でむげに退けてしまった
あの夜の償いなのだろうか
「八っあん、もう、いいじゃねえか」
八兵衛さんに詫びながら
ハンドルを朝里に向けた
休日昼の朝里川温泉
いつもより少し混んでいて
そして、いつもよりかなり年齢層が高い
その風景にすんなり馴染んでしまうボクはもう老人なのだろう
そりゃそうだ、安政元年生まれのてんびん座だもの
--いけねえ、それは前世のボクだった
でもてんびん座は受け継いでいる。他にもいろいろと
ここのお宝は、小さなジャグジーだ
六門ある砲門は半分が閉じてしまっているが、真ん中の二門がまだ戦闘可能
脚を伸ばし、下くちびるギリギリまで身体を沈めて──
Open Fire! 背に浴びるは「九一式徹甲弾」
向かって左側にシャワーが付いていて、これがまた絶妙に使いづらい
だがそれも、ボケ防止の指運動のような、ありがたい仕掛けなのだ
ボクへの愛情の表れと、そう受け止めておく
そしてフィンランドサウナ
スハラさんのサ活は本当だった
ストーブが弱っている
長サウナを好まないボクが5分計を3回ひっくりかえす
汗はじっくりと出ているけど
身体の芯が熱を帯びてくれない
Open Fire!
ラドルから焼夷弾をまき散らしても
熱と蒸気は儚くも散ってしまう
最期の一押しが無いままに敗戦を迎えた
こうなると温度が下がり始めた水風呂も
鳥の声を聴きながらの外気浴も輝きを失う
寂しい想いが刻まれたまま、ストーブに敬礼して
蕎麦屋に向かった
輪廻転生を経ても受け継がれるものがある
心に深く刻まれた記憶や光景もそのひとつだ
ボクに背を向けたハっあんの、その背中が小刻みに揺れていたこと
別格に愛していたラーメン屋のお母さんが「これ食べて」と
手渡してくれたじゃがいもがいっぱい入ったレジ袋
ハクション大魔王の最終回(昔の方ね)
どれもこれも、もういないけれど--
ボクはこれからものほほんと笑顔(前回)のために
死ぬまで生きるだろう
八っあん、ゴメンな
[ 北海道 ]
ボクは人の笑顔が大好きだ
弾ける笑顔
揺れる笑顔
こぼれる笑顔
目の前にそんな素敵な笑顔があったら
「ぎゅ-っ」としたくなるよ
笑顔のおかげで生きている
笑顔に生かさせている
だからいつだって笑顔を忘れない
少し前
「おかえりなさい」のサ活で
図らずも巻き起こった--「秋の笑顔祭り」
りぼんさん
プリン体さん
あっきーさんが
コメント欄に「笑顔」を残してくれた
とても、とても嬉しかった。
だって、これって――本当に「笑顔」を見せてくれたようなものじゃないか
りぼんさん
プリン体さん
笑顔見せてくれて本当にありがとう!
あっきーさんも……あざ~す(小声)
そして今日は「こうしんの湯」に来た(笑顔!)
ボディをウォッシュして真っ先に向かうは
高濃度人工炭酸泉
良かった!空いてる!
思わずこぼれそうになる笑顔をおさえながら入水
気温が下がったせいなのか、いつもに増しての不惑感
隅っこに陣取って目を瞑り5分、10分、20分--
お湯と人工炭酸と自分が溶け合っていく
札幌で2番目に気持ちいい
原材料不足で炭酸泉が曜日限定になるようだが
まあ曜日狙いで来ればよろしい
そして、サウナ
広いサウナ
みんなでテレビを見るサウナ
テクニカルなサウナが幾らでもあるけれど
「こうしんの湯」のサウナはこういうのでいいんだ
テレビに引っ張られて蓄熱量オーバーの体を
バイブラの散弾に包まれて終わり
意外とハードボイルドなフィニッシュになる
大きなお風呂とサウナの良いところは
心が笑顔で満たされることだろう
「ど~も!」一声掛けて帰ろうとすると
かわいい店員さんが笑顔を見せてくれる
ボクも恥じらいながら笑顔を見せる
笑顔、笑顔、笑顔
笑顔がいっぱいだ
※コメントにボクからのお願いを書いています❤️
[ 北海道 ]
しかし、あれだね。一気に冬に近づいちまったねぇ
ほんの少しめえまで「夏」だっだってえのに
え~夏はホタルの季節なんてことを申しますがね
蝦夷じゃあ、そうそうお目にかかるって訳にゃまいりません
けどもね、空知の沼田ってえ町に行きますと
風情のあるホタルが見られるってんで
夏場ぁなかなかの人気なんだそうでございます
「お、ここだね”ほろしん温泉ホタル館”」
チケットを買いまして
いつもの愛想のいい受付の姐さんに渡します
「こんちわ!どうも!来ましたよ!」
「いらっしゃいませ~」
「相変わらず粋だねえ、姐さん」
左右に岩盤浴だの蕎麦屋だのを見ながら
廊下を”つーっと”進んでいくってーと
男湯・女湯の暖簾がさがっております
何しろ平日の真っ昼間でございますから
たいがいは地元のご隠居衆が
ゆるりとやっているのが常なんですが
この日はどうしたことか、まるで貸切り
「へえ、こいつは贅沢だね」なんて呟きながら
シャワーを浴びて内湯をいただきます
「んああ~極楽だねえ」
「あっしゃ鼻が利かないもんでアレなんですが、軽く匂うのかい?硫黄のアレが」
いい湯なんですがね、江戸っ子は長湯はいたしません
チャチャっと済まして蒸し風呂の味見と洒落こみます
「空知」あたりの半公共風呂屋ってえのは
そこかしこにイイのが散らばってますけど
ここも”がしーっ”として”すっ”としてて
なかなかのイイサウナでございます
あんまり入ってる人、居なかったんですがね
あれだね、放っとくとなるんだね”熱っ熱に”
こりゃ「大家さんが怒った時みてぇだ!容赦なんてありゃしねえ!」
そしてここの誉れは露天の隅っこにある「エレキテル風呂」
それと露天から眺める川とくらあね
夏にはね、こっからホタルが見えるんでござんしょ
そいや、昔のことですがね
筑前の国(福岡ね)に住んでいたころ
周防(山口よ)で見たホタルを思い出しました
それはそれは凄かったのでございます
「一の坂川」ってえ川でね
川一面に光が流れて
まるで天の川を引き寄せたみたいでございました
ホタルを見に行った訳じゃあ無くて、仕事で行ったお客さんとこの前がその川だったんで
不意打ちは効くんだよ
後にSIONって歌い手が歌う「蛍」って歌と巡り会ってね
まさに一の坂川のホタルを歌った歌で
「ああ、あっしの見たまんまだなぁあ」って
「じーん」っと来たねえ
「綺麗でしたね本当に。。」
いけませんねえ、いけません
年取るとすぐに眼(まなこ)からよだれが出ちまいます
「蛍」という一席でございます。
[ 北海道 ]
ある程度の年齢になると
これまで無縁だった様々な刺客が
突然、そして次々と目の前に現れる
目下の敵は
滑る床(転ぶ)
階段(転げ落ちる)
季節の変わり目の急に冷たくなった外気温
(知らんけど体調が悪くなる)
いずれもかなり手強い
それが揃っているところ
「アシベ屯田」
災害に向けて避難訓練があるように
結婚に向けてお試し同棲があるように
ボクは敢えて開店直後のアシベに挑んだ
早い時間帯のアシベサウナは
夜アシベの
「粘度の高い熱い液体を体中に塗られたような」
固有のねっとり感が無くサラリとしているのね
そこから水風呂すっ飛ばしてブクブクの低温湯に入る
ああ、なんて気持ちが良いのだろう
じっとしてるだけなのにとても愉しい
夢心地とはこの状況を言うんだろうね
この感じ。。。お試し同棲のようだね
同棲はいいなあ
ボクの作ったチャーハンが美味しいって?
へへへ今度はあん掛けチャーハンにするよ~
「わーい!」って抱きついて来るんじゃないよ~
よせよぉ
チャ、チャーハン味のチューなんてカッコ悪いじゃーん
じゃあ今夜はキミを北京ダックにしゃうぞっ!
辛いお味噌塗っちゃうぞ!
もうひとつ
ある程度の年齢になると
思っていることを無意識に声で発していることがある
「どっこいしょ」なんかもこの類だと思う
そんなんで「チャーハン!北京ダック!」なんて
言って(小声でね)目をとろんとさせていたものだから
ブクブク仲間が怪訝な表情でこちらを見ておられた
このあたりまでブクブクの中で妄想して
露天にいったら
転ぶより前に「風邪」という刺客にやられました
めでたしめでたし
[ 北海道 ]
穏やかな気分になれる
そんなサウナに行きたくて仕方ない
「おっぱいがいっぱい」を歌いながら他客の股間にロックオンする男
この前のサ活の内容さ
「恥の多い生涯を送ってきました」
主人公にそう語らせた太宰が心に降りてきて居着いちまった
「おかえりなさい」
いきなりくる
和服の女将さんがでてきて
そう言ってくれたなら確実に落涙する
取り越し苦労のようだけどw
磨き上げられた床が残暑の陽ざしを反射して
小さな頃に連れてってもらった温泉旅館が浮かんでくる
あの時はじいちゃんも一緒だったっけ?
ぴかぴかの床を速足で進む
太宰を追い出して子どもの自分が降りてきた
振り向くとじいちゃんが笑っていそうな気がする
10席に満たない洗い場とイイサイズの浴槽
角っこの水風呂
古い記憶を少し鮮やかにするよう構図
サウナのドアを開ける
匂いがわからない身の上なのだけれど
木の壁に染みた香りが満たされている気がする
あの時の温泉にサウナはあっただろうか
こどもは小さな部屋が好きだから、あれば入りたがっただろう
そして家族の誰かが小さなボクに付き添ってくれただろう
ロウリュを一杯だけ
はじめに「パチン」そして「じゅわあ」
立ち昇る湯気は熱いのだけれど
刺々しさがない
「あ、やっぱりサウナあったな」
記憶の窓がひとつ開いた
初体験の熱さに興奮して
ボクはおしゃべりになっただろう
付き添ってくれたじいちゃんが気づかってくれて
「てっち!(こう呼ばれてたの)熱くないか?」
「じいちゃんと一緒に出よう」
どう応えたのかは思い出せないけど
同じやわらかい蒸気がボクらを包んでいた
手を引かれてサウナを出て。。
気付けばボクは水風呂に
見た目から清涼感が一杯で
この夏一番の期待だったが裏切らない
せっかくゆっくり
カラダがじわじわ冷えていく
記憶はどんどん冴えてくる
その時、頭の中にあの一文がはっきりと響いた
--「ごん、お前だったのか。いつもくり(栗)をくれたのは。」
お気に入りの絵本「ごんぎつね」の終盤の一節
幼心にこのセリフが心に残った
特にじいちゃんが読んでくれる時がとても良かった
--「ごん、お前だったのか。いつもくり(栗)をくれたのは。」
今度はじいちゃんの声で響いた
そう、こんな声だった
酒焼けしてしゃがれた優しい声と煙草呑みの香り
じいちゃんがやっていた小さな銭湯の窓から見た風景
ゆれるススキと赤とんぼ
「おかえりなさい」
お陰で清らかな気持ちになりました
2度とサ活にチ〇コとは書きません
[ 北海道 ]
滅多に来ない「蔵の湯」に
滅多に来ない平日午後いちのタイミングで
天気の良い平日の14時界隈
サウナでただ一か所空いていたストーブ前
というか、ここしか空いてないのよねストーブ前
こやつは日頃のうっ憤をぶちまけるように「熱」をぶつけてくる
近くの床や座面も「そうだそうだ」尻馬に乗って責めたてる
「そんなに俺が悪いのか♪」声の主は藤井フミヤか?は六角精児か?
ちなみにこの2人は同い年だ
結果10分持たず、文句たれのストーブに敢え無くTKO喰らう
駆け込むように水風呂の奥まで行って
心静かに涼を味わうも
もう一人おぢさんが入って来て
至近距離で潜りやがって
「プハーッ」って浮上して来た時の顔が
ボクの清涼感を全相殺した
天気が良いから露天スペースは人がいっぱいだ
イスに張り付いて上を見ると
建物の茶色い壁に四角に切り取られた空は
秋そのものなのだけれど
四角の端っこに「もくっ」とした雲がまだ少し居て
夏へ未練を残している
男の未練はみっともないからヤメロとタシナメテおく
それはともかく「客層」の違いって店毎にあって
更に時間帯でも客の色がグラデーションしていくから
タイミングによって お店の印象って全然変わるんだ
そんな目線で見渡す平日昼の「蔵の湯」
偏り強し!妙な「共通点」を持った男たちが
「偶然」では有りえん確率で集まっている
以下、箇条書き
・日焼け率高し
生肌色との境目のない全身ムラなく焼け
1回数千円の高出力マシンによるものか
・ネックレス率更に高し
ゴールドのメンズジュエリ 太さこそ正義
・「前を隠すのはダメ!ゼッタイ!」
タオルを添えない もちろん手も添えない
だって俺は自由なんだぜ(ぶらぶら)
誰も俺を縛る事なんか出来ねえのさ(ぷりぷり)
いつだって太陽と風のあたる場所に居るのさ(ぶらりんこ)
野放図に見せられているうちに、頭がチ〇コで埋まってくる
「おっぱいがいっぱい」って歌の脳内リピート再生が始まる
目は無意識に歩く男たちをサーチしている
「おっぱいが、いっぱーい♪」あ、脱毛済タイプ
「おっぱいが、いっぱーい♪」持ちやすそうなヤツ
「おっぱいが、いっぱーい♪」基本に忠実。ぶらぶらね
「きれいだな、だいすき♪」
頭の中のチ〇コ祭りは収まらず、おっぱいリピートも止まらない
我はチ〇コとおっぱいに取りつかれた男
なんか泣けてきた
[ 北海道 ]
ふと気づいたら
「助六寿司」が好きになっていた
稲荷と太巻きのアレ
子どもの頃はわりと残していた「お稲荷さん」
今は一口頬張って「じゅわっと」染み出た甘い汁が
酢飯と一体になる瞬間に電気が走る
電気仕掛けの神々しさは
エライザちゃんに上目遣いに見上げられるくらいに
ボクを「ぽーっと」させる
「アレ」とは古い知り合いだ
レノンよりもボランよりも
栗原清志よりも前からの顔見知りで
だけど、やっと好きになった
「好き」の度合いがとても深い気がする
改装されているのを知らなくて
今日の浴場は初めて見るから
前は女湯専科だったんだろーね
てな訳で改装された部分が
どこなのかよくわからないけれど
ツインharviaの方は新しそうだ
セルフという触れ込みながら
客に好きにさせるとストーブが疲労困憊して
鳴かなくなるので、スタッフがやるっちゅうね
「セルフ」っちゅうか「手動式」ってことねw
ロウリュのタイミングがよくわからんのと
時を把握するものがサウナ内に見当たらなく
老体が悲鳴をあげたところで逃げ出す
「おお!お前もか!」と水風呂の階段を降りる
この時期にしては冷たい水風呂を経て
露天のイスで物思い
ボクの鼻は利かないけれど
微かな硫黄臭がここの御馳走だよね
旧男湯はどこが変わったのかな
あのスチームは残っていて欲しい
夏休みのドリルの答えにはこう書いてある
スチーム→ドライ→水風呂→スチーム→外気→さあ!元気に2周目!
望むも望まないもない。人は変わる
文字の読み違えが多くなったのもそう
某SNSを眺めていたら
「血糖値が同じで本当に会える異性を探し出すアプリ」
ってあって「いいかも!(なぜ?)」
よく見たら「価値観」だった
街中の「桜井」って看板を「豚丼」と読んだ
耳も怪しい
「てるちんさん!」って呼んでくれているのを
「てるじいさん」とは失礼な!と食ってかかった
なんてエピソードもある
「助六」が人生後半の相棒としてランクアップしているのも
なにか関係があるのだろう
「一つになった世界を想像してごらん」
と歌ったレノンの歳も
「僕は君たちのオモチャになりたい」
と歌ったボランの歳もとうに追い越して
清志郎とは同い年になった(たぶん)
ボクが年下の内に好きになれた「助六」とは
本来相性が良かったのかもしれない
帰り際、飲食スペース周りが
少し余所余所しい造りになっているのを見て
心に風が吹き込んだ気がした
「助六」は歳をとって弱った歯や歯茎にも優しいし
なにしろ「なつっこい」からね
[ 北海道 ]
岩見沢の「なごみ」にはこの前行った
ここ「あいの里」も系列の施設で作りはいろいろと似ている
例えばサウナ
入口が最上段で下に降りていくタイプ
段差=温度差なので
元気な時は最上段、そうでない時は中段か下段と使い分けが可能
この日は中段に腰を据えてじっくり蒸されることにした
てっきり12分計と思わせる正面のヤツは普通の時計なので注意してね
水風呂はやはり「天国への階段」方式
中央に手すりがあり実質2列の階段が天国に繋がっている
この季節、特別な冷却装置の無い水風呂はキンキンではない
でも大丈夫だ 人間の身体が冷える要素は「水温」×「時間」
じっくり構えればこの炎天下でもいつかは身体が冷え切る
左列ではおじさんが最下段で天国に到達済
なのでボクは右列を使って天国に降りる
そろりそろり。。。「え゛?」
「た、足りない!」階段が1段少ない
階段を降りきっても水位が1段分低い
天国に1歩届かない階段 宗教的には「絶望」すら意味ずる真実に初めて気づいた
「ここは天国じゃないんだ」
ブルーハーツが歌っていたのは「あいの里なごみ」のことだったんだ
茫然と立ちつくしていた
身体は冷えてきて熱を欲している
その時、もう1人のおじさんがボクの列を降りてきた
1段上で手すり方向を向いて体育座り 正面を封鎖
横には既に腰を据えたおじさんが居る
角っこの「黒」を「白」が囲む。オセロの定石が再現された
そしてボクは今「黒」なのだ
もし仲間は居れば正面のおじさんをひっくり返すことができるのに
今日も僕は1人だ
そうしている間にも身体はどんどん冷えてくる
サウナに入ひたい、モール泉に浸かびたい、今日の炎天下の露天で
仲間がなかまが欲ひい
凍えて口が回らない 熱が、熱が欲ひい
There's s lady who's sure all that glitters is gold
ある美しい女性は煌めくものは全て黄金だと信じていた
And it makes me wonder.
そして私は疑問に思う
To be a rock and not to roll.
決して揺るがない岩、それこそがROCKであると
And she's buying a stairway to heaven
そして彼女は天国への階段を手に入れる
ロバート・プラントが歌い終わると同時に
横のおじさんがボクひ通路を開けてくえた
口はまだ回らなかったが天国は確かに見えた
[ 北海道 ]
4年8ケ月振りの「なごみ」
当時ボクはここの水風呂を「天国への階段」と書いた
人は人生の最期に「なごみ」の階段を下って天国に行くのだと
ジェリーにやられたトムがエスカレーターで天国に昇るのはアニメだからであって、ボクらは天国に階段を降りて行くのだと
その場所は岩見沢の「なごみ」だと
入口が最上段になっているタイプのサウナにハズレは無い
思い返してご覧?小樽オスパ、竹山高原、みな下段に向かって行くとリビドーが沸騰する
4年8ケ月振り
充分に結構なブランクなのだが
今週、30年ぶりにある女性と呑みに行った
30年前の関係は敢えて言わない
30年ぶりに会うって、未来から来た自分を見ているような不思議な感覚だった
わぁ、こうなるんだ!ボクもあなたも!って
待ち合わせの前に喜楽湯で時間を潰した
まだ外は明るいけど、すでに薄く飲む気配が漂ってる 大人の場所だ
あの頃の彼女
セーターの袖を指先まで伸ばして「寒い」って言ってた、あの感じ
今も変わらなかったらどうしよう
いや、変わってるか
いや、変わってないかも
うわあ
サウナどころじゃ無かった うわあ
喜楽湯上の空 勿体ない
彼女は、約束の時間ぴったりに現れた
「……変わってないね」
第一声。
自分で言っておいて、心の中でこう思った。
めちゃくちゃ変わってるよ
ボクもだけどwww
昔の話をしていると
ふいに、
「好きだったよ」
と言われた。
たぶん、酒のせいだ
でも、その一言が喜楽湯のラドンより沁みた
「なごみ」のサウナはやはり良かった
最上段でじっくり
年相応の無理しない臨み方で
汗を搾り出して
せあ楽しみにしていた階段を降りるんだ
そう思った瞬間
オッサンが天国の階段を一足先に降りて行く
一歩一歩、身体が水に呑み込まれていく
胸、肩、顎。。。頭
ん?頭?え?
「潜るんかいぁい!あいあい」
階段が生み出す慣性の法則でオッサン達が最後の一歩で止まれない
ボクの階段が!ボクの天国が!
水風呂には入らずに4年8ケ月振りの「なごみ」との逢瀬は終わった
「この後、どうする?」
「……どうしよっか」
「何もなかったみたいに、じゃあねって帰る?」
「……それもまた、悪くないかもね」
帰りの地下鉄の中から送ったLINEは今も既読にならない
あの頃2人でよく聞いた解散前のユニコーンのあのアルバムを聴いている
※フィクションです。
日程や人数、部屋数を指定して、空室のあるサウナを検索できます。