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好奇心でいっぱいになった少年のような表情で質問する
五木 寛之 / ワルシャワの燕たち amazon関連カテ好奇心・興味を示す
未知の世界への止みがたい歩みを続ける
関連カテ好奇心・興味を示す
日頃尊敬していた男が暴力に逢うとどんな態度をとるものかと、ユダのような好奇心が湧く
横光 利一 / 機械 amazon関連カテ好奇心・興味を示す
張子の虎のように、首を突き出して、その話に加わってきた
灼けつくような好奇心
三島 由紀夫 / 仮面の告白 amazon関連カテ好奇心・興味を示す
固くカギをしめて、心の奥に埋めておく。あたしの心が疼く。好奇心だ。カギを開けてのぞき見したいと疼く。
......あたしたちに見せてないんだとわかる。一緒にいて、しゃべったり笑ったりしていても、自分を全部、さらすことなんて、なかなかできない。屈辱や羞恥の想いは、なおさらだ。固くカギをしめて、心の奥に埋めておく。あたしの心が疼く。好奇心だ。カギを開けてのぞき見したいと疼く。同時に、自分も他人も尊びたい。卑しいことをしたくないとも疼く。尊ぶこと、貶めること、潔いこと、卑屈なこと、肯んずること、否めること、あたしたちの振幅は大きい。両......
身を乗り出す。乗り出しすぎて、前につんのめりそうになった。
......るよね、実際」「ほっといて。あたしの睡眠方法について、あれこれ口出さないで。それよりさ、どういうことよ、見えるって。ちゃんと、わかるように説明してよ」 あたしは身を乗り出す。乗り出しすぎて、前につんのめりそうになった。 美咲はしばらくあたしの顔を見つめ、ふいに、ほんとうに唐突に噴き出した。硬い口の線や顎の輪郭が崩れて、くっくっと小刻みに揺れる。美咲の笑顔は美しい。普段のむっつ......
あさの あつこ「ガールズ・ブルー〈2〉 (文春文庫)」に収録 amazon関連カテ好奇心・興味を示す
鼠(人名)はおそろしく本を読まない。《…略…》僕が時折時間潰しに読んでいる本を、彼はいつもまるで蠅が蠅叩きを眺めるように物珍しそうにのぞきこんだ。
......と僕は鼠に言った。「俺もさ。」と鼠は言った。 しかし実際に僕たちがしなければならなかったのは、公園の補修費を金利つきの三年割賦で市役所に払いこむことだった。5 鼠はおそろしく本を読まない。彼がスポーツ新聞とダイレクト・メール以外の活字を読んでいるところにお目にかかったことはない。僕が時折時間潰しに読んでいる本を、彼はいつもまるで蠅が蠅叩きを眺めるように物珍しそうにのぞきこんだ。「何故本なんて読む?」「何故ビールなんて飲む?」 僕は酢漬けの鰺と野菜サラダを一口ずつ交互に食べながら、鼠の方も見ずにそう訊き返した。鼠はそれについてずっと考え......
グッと私の心臓を引っ掴んで、云い知れぬ好奇心の血を波打たせている
......極めた精神科学の実験そのものの魅力のために私の魂がもう、スッカリ吸い付けられてしまっていたせいかも知れない……その話の底を流るる形容の出来ない不可思議な真実性が、グッと私の心臓を引っ掴んで、云い知れぬ好奇心の血を波打たせているせいかも知れない。……なぞと……そんな事を考えつつ茫然として、眼の前の空間を凝視している私の耳元に、又も咳一咳した正木博士の声が、新しく、活き活きと響いて来た。......
夢野久作 / ドグラ・マグラ 青空文庫関連カテ好奇心・興味を示す
二十歳の久遠は、好奇心旺盛な犬のようだった。
......男が通行人を呼び止めていた。格闘技選手のように立派な体格をしている。「成瀬さんはあれが偽者だっていうわけ?」「あの男は嘘をついている」「そんなことないよ」と言う二十歳の久遠は、好奇心旺盛な犬のようだった。「今、あそこで誰かと喋っているだろ? あれは嘘をついている顔だ。適当な一般人を捕まえて、職務質問の真似をしてるんだ」「でもさ、何のために」「以前、鉄道マニアが乗......
伊坂 幸太郎「陽気なギャングが地球を回す (祥伝社文庫)」に収録 amazon関連カテ好奇心・興味を示す
好奇心を持った犬のような顔になる。
......ということだ」 成瀬は面倒くさくなって、手で払う真似をして、「いや、とにかくだ、少なくとも、今回のことは偶然なしでも説明がつく」「どういうふうに?」久遠がまた、好奇心を持った犬のような顔になる。「いいか、おまえたちがパチンコ店に行ったのは何のためだ」「薫くんを救うためだよ。少年たちの暴行を止めるためにだ」「X氏はどうしてそのパチンコ店にいた」「薫を助け......
伊坂 幸太郎「陽気なギャングが地球を回す (祥伝社文庫)」に収録 amazon関連カテ好奇心・興味を示す
周囲の音が、見覚えのない筆跡に吸い込まれるみたいにしてすーっと遠ざかる。
......葉使うかも。一人称「ワシ」だし。そんなことを考えながらノートをめくると、まだ白紙のはずのページに大きな文字が書かれていた。お前は 誰だ? ……え? なにこれ? 周囲の音が、見覚えのない筆跡に吸い込まれるみたいにしてすーっと遠ざかる。これ、私の字じゃない。ノートを誰かに貸したりなんかもしてないはず。え? お前は誰だって、どういうこと?「……さん。次、宮水さん!」「あ、はい!」 私は慌てて立ち......
本当は見たくないのだけれど、こわすぎて見たい。
......私はこんな状況にも耐えているのに、この問題に深く関わらせてもらっていないことに我慢の限界が来ている。私だけ、のけ者にされている。 二人の同棲部屋を見たい。いや、本当は見たくないのだけれど、こわすぎて見たい。自分の知らないところで事態が進んでいることほど、恐ろしいことはない。いろいろ想像してしまうから。 隆大は私との約束どおり、ちゃんとアキヨさんとは部屋を分けて布団......
綿矢 りさ / かわいそうだね?「かわいそうだね? (文春文庫)」に収録 amazon関連カテ怖い・恐怖好奇心・興味を示す
未だ食わざるものを食い、未だ見ざるものを見るほどの愉快はない。
......ルだから飛び上がるには御誂えの上等である。よろしいと云いながらひらりと身を躍らすといわゆる洗湯は鼻の先、眼の下、顔の前にぶらついている。天下に何が面白いと云って、未だ食わざるものを食い、未だ見ざるものを見るほどの愉快はない。諸君もうちの主人のごとく一週三度くらい、この洗湯界に三十分乃至四十分を暮すならいいが、もし吾輩のごとく風呂と云うものを見た事がないなら、早く見るがいい。親の死目......
夏目漱石 / 吾輩は猫である 青空文庫関連カテ好奇心・興味を示す
心の奥底で本能の光がまたたいて、行けと言ったように迷わなかった。
......てからしまった、と私は思った。足がなんとなくふらついていたし、熱も上がりそうな感じだったからだ。それでも、会ってみたい好奇心にかられて私は仕度をはじめた。まるで心の奥底で本能の光がまたたいて、行けと言ったように迷わなかった。 後から思えば、運命はその時一段もはずせないハシゴだった。どの場面をはずしても登り切ることはできない。そして、はずすことのほうがよほどたやすかった。多分それでも......
こんがらがった糸が静かにほごれて行くのを見つめるように、不思議な興味を感じながら
......ってあなたのために戦ってくれ……ほんとうはもっと最大級の言葉が使ってあるのだけれども大体そんな事が書いてあったんです。それで……」 「それで?」 葉子は目の前で、こんがらがった糸が静かにほごれて行くのを見つめるように、不思議な興味を感じながら、顔だけは打ち沈んでこう促した。 「それでですね。僕はその手紙に書いてある事とあなたの電話の『滑稽だった』という言葉とをどう結び付けてみたらいいかわからなくなって......
私は女ながらつくづくこの娘に見惚れた。棕櫚の葉かげの南洋蔓草の花を見詰めて、ひそかに息を籠めるような娘の全体は、新様式な情熱の姿とでも云おうか。この娘は、何かしきりに心に思い屈している――と私は娘に対する私の心理の働き方がだんだん複雑になるのを感じた。
......的の線が立ち騰っては消え、また立ち騰っているように感じられる。悠揚と引かれた眉に左の上鬢から掻き出した洋髪の波の先が掛り、いかにも適確で聡明に娘を見せている。 私は女ながらつくづくこの娘に見惚れた。棕櫚の葉かげの南洋蔓草の花を見詰めて、ひそかに息を籠めるような娘の全体は、新様式な情熱の姿とでも云おうか。この娘は、何かしきりに心に思い屈している――と私は娘に対する私の心理の働き方がだんだん複雑になるのを感じた。私はいくらか胸が弾むようなのを紛らすために、庭の天井を見上げた。硝子は湯気で曇っているが、飛白目にその曇りを撥いては消え、また撥く微点を認めた。霙が降っているの......
僕たちはいつも強い好奇心で、その人の謙遜な身なりを嗅ぎ、その人の謙遜な話に聞き惚れた。
......れを鼻緒に巻いた藁草履やわかめなどを置いて行ってくれる。ぐみややまももの枝なりをもらったこともあった。しかしその女の人はなによりも色濃い島の雰囲気を持って来た。僕たちはいつも強い好奇心で、その人の謙遜な身なりを嗅ぎ、その人の謙遜な話に聞き惚れた。しかしそんなに思っていても僕達は一度も島へ行ったことがなかった。ある年の夏その島の一つに赤痢が流行ったことがあった。近くの島だったので病人を入れるバラックの建つ......
この書籍の堆積が妙に私を誘惑してしまう。
......って家へ入れて貰う。古呆けて妖怪じみた長火鉢の中には、突きさした煙草の吸殻が葱のように見えた。壁に積んである沢山の本を見ていると、なぜだか、舌に唾が湧いて来て、この書籍の堆積が妙に私を誘惑してしまう。どれを見ても、カクテール製法の本ばかりだった。一冊売ったらどの位になるのかしら、支那蕎麦に、てん丼に、ごもく寿司、盗んで、すいている腹を満たす事は、悪い事ではな......
林芙美子 / 新版 放浪記 青空文庫関連カテ好奇心・興味を示す
猫を殺すほどの力を持つという好奇心
......イメージだけでそう思った。「えっ?」 と私は言った。また変なひとか、変なひとならまわりに売るほどいる、もういらんよ、と思わなかったと言ったらうそになる。しかし、猫を殺すほどの力を持つという好奇心、それが私を微笑ませた。「そうかもしれないけど……それは、どんなひとですか?」 私が言うと、「あの、それが小学生の男の子なんです。」 とそのひとは言った。「それ......
吉本 ばなな「アムリタ(下) (新潮文庫)」に収録 amazon関連カテ好奇心・興味を示す
「発見の経緯は?」 またしても、捜査一課長が素早く言葉を挟んだ。興味を覚えた気配が、その口調に濃厚に籠もっている。
......ころが、事件発生から二十三日後の八月十九日になって、守くんの遺体が東京都大田区の多摩川の水中から発見されたのです。遺体は衣服を身に着けていたものの、裸足でした」「発見の経緯は?」 またしても、捜査一課長が素早く言葉を挟んだ。興味を覚えた気配が、その口調に濃厚に籠もっている。「発見者は三名の男子中学生たちでした。彼らは汀から五メートルほどの水面に布に包まれたものが浮かんでいるのを見つけて、面白半分に川に入ったところ、タオルのようなも......
視線が、記述をなぞっていく。 眼球の動きが、ふいに止まった。
......血相変えているんだよ」「これを見てください」 庄司は椅子から立ち上がり、前歴者カードを差し出した。 勝田がため息を吐きながら、顔を傾けたままカードを受け取る。 視線が、記述をなぞっていく。 眼球の動きが、ふいに止まった。 傾いていた顔が真っ直ぐになり、目が大きく広がった。「庄司──」「どうします」 勝田が、改めてカードに目を向けた。「ちょっと待て、考えさせてくれ」 ......
翔田 寛「真犯人 (小学館文庫)」に収録 amazon関連カテ好奇心・興味を示す
財前のこたえが水原の興味を引いたらしいことは、表情でわかる。
......るのか」 水原は、少々意外だとでもいいたげに、眉を上げてみせた。「社長は、宇宙航空畑出身だ」「それだけではありません。藤間社長には、打ち上げ失敗の過去がある」 財前のこたえが水原の興味を引いたらしいことは、表情でわかる。財前は続けた。「その過去において、藤間社長は佃製作所社長、佃航平と結び付いています」「ほんとうか」 驚き、思わず上体を起こした水原に、財前はうなずいた。「間違い......
池井戸潤「下町ロケット (小学館文庫)」に収録 amazon関連カテ好奇心・興味を示す
震いつきたいほどにいいのがあった。
......十ばかりの瓢簞を下げておくのを発見した。彼はすぐ、「ちょっと、見せてつかあせえな」と寄って一つ一つ見た。中には一つ五寸ばかりで一見ごく普通な形をしたので、彼には震いつきたいほどにいいのがあった。 彼は胸をどきどきさせて、「これ何ぼかいな」と訊いて見た。婆さんは、「ぼうさんじゃけえ、十銭にまけときやんしょう」と答えた。彼は息をはずませながら、「そしたら、......
志賀 直哉 / 清兵衛と瓢簞「城の崎にて・小僧の神様 (角川文庫)」に収録 amazon関連カテ好き好奇心・興味を示す
その年寄りは、珍しい 玩具 を与えられた幼児のように好奇心とやさしい笑いをうかべて自分を見ていた。
......が懸命にポルトガル語で言った。「不自由あれば申し出るように」 司祭は黙ったまま頭をさげた。顔をあげると、五つの牀机のうち真中に腰かけている年寄りと視線が合った。その年寄りは、珍しい玩具を与えられた幼児のように好奇心とやさしい笑いをうかべて自分を見ていた。「国籍はホルトガル。名はロドリゴ。澳門より我が国に渡ったというが、間違いないな」 既に二度ほど別の役人が通辞を伴ってここに訪れ、調べた調べ書きを改めると右端の侍......
遠藤周作「沈黙(新潮文庫)」に収録 amazon関連カテ好奇心・興味を示す
(暗い好奇心)最後の息を引き取るその瞬間まで、私自身の孤独と絶望を見究めようという、暗い好奇心
......のような輪郭を描いていた。 名状し難いものが私を駆っていた。行く手に死と惨禍のほか何もないのは、既に明らかであったが、熱帯の野の人知れぬ一隅で死に絶えるまでも、最後の息を引き取るその瞬間まで、私自身の孤独と絶望を見究めようという、暗い好奇心かも知れなかった。八 川 幾日かがあり、幾夜かがあった。私を取り巻く山と野には絶えず砲声が響き、頭上には敵機があったが、私は人を見なかった。 私がさまよい込んだ......