「最後まで飼えないなら飼うな」という正論が招く"弊害"――"高齢者がペットと仲良く暮らす社会"に必要な取り組みを獣医師が解説
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高齢者はペットを飼うべきではない? 獣医師の筆者が現状を分析し、難問に答えます(写真:Fast&Slow/PIXTA)
高齢者にとって犬や猫などのペットを飼育することは、心身の健康にも好影響があると言われている。とはいえ、どうしても病気や身体に不自由が生じてしまい、結果的に飼いきれなくなるリスクがあることも事実だ。
獣医師で「人と動物の共生センター」代表を務める奥田順之氏が、高齢者によるペット飼育の現実と、万が一があっても飼育する動物たちに責任を持つための「ペット後見」について解説する。
(奥田順之氏著『自分の死後も愛犬・愛猫を幸せにする方法』より一部抜粋・編集してお届けします)
高齢者による飼育困難の現状
保護犬猫の発生ルートのうち、特に増えているのが高齢の飼い主の入院や死亡による飼育放棄です。
名古屋市の統計(名古屋市人とペットの共生推進プラン:2025年4月改訂)によると、令和5年度に名古屋市で飼い主から所有権放棄を受けた犬は21頭で、その内14頭が「飼い主が病気・死亡など」を原因としています。
この傾向は、行政だけでなく民間の保護団体でも同じです。当団体でも、飼育困難の相談はほぼ高齢者が占めています。
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