大河ドラマ「豊臣兄弟!」(NHK)で注目される豊臣秀吉(池松壮亮)と秀長(仲野太賀)の家系。系図研究者の菊地浩之さんは「秀吉と秀長の直系は途絶えたが、その姉の閨閥が公家につながり、現在の皇室にもつながっている」という――。
豊臣兄弟は子孫を残せなかった
2026年の大河ドラマ「豊臣兄弟!」がスタートした。この時期になると、主人公の末裔を取材する記事が散見される。
結果から言ってしまうと“豊臣兄弟”の直系の子孫はいない。兄・豊臣秀吉は、子の豊臣秀頼が大坂夏の陣で自刃し、その子の国松は処刑された。国松の姉妹は尼となり、血筋は絶えた。
一方、弟・豊臣秀長には一男二女がいたが、長男は早世し、二人の娘には子がいなかった。
だから、豊臣家の子孫という場合には、①秀吉の正室・寧(高台院)の実家である木下家、②秀吉の甥・豊臣秀勝(小吉)の娘の子、孫を豊臣一族の末裔とするテレビなどの企画が多い。さらに、③秀頼、もしくはその子・国松が実は生きており、九州に逃亡したという説もある。
正室・寧の実家である木下家
のちの高台院・寧の実父は杉原助左衛門(定利)といい、寧には異母兄が一人いる。
その異母兄・木下家定は秀吉から木下を与えられた(一説には、杉原家が過去に木下を名乗っていたからという説があるが、系図を見る限り、そうした形跡はなく、秀吉が杉原家から木下を拝借したのではなく、秀吉が杉原家へ木下を与えたと考えた方が妥当だろう)。



