圧倒的な結果を出す営業マンは、どんな工夫をしているか。『キーエンス 最強の働き方』(PHP新書)の著者で、キーエンスに13年半在籍し、3期連続で営業成績トップとなった齋田真司さんは「営業のトッププレイヤーは、徹底的にプライドを捨てて成績をあげることだけを考えている。私が在籍していた際の事業部長は、お客さまに気に入ってもらうために普通ではありえない工夫をしていた」という――。(第3回)
窓枠に寄りかかって外を見るビジネスマン
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一度面接で落とされるもなんとかキーエンスに入社

私が新卒でキーエンスを選んだ理由は、自分の性格に合っていると考えたからです。私は飽きっぽいところがあるのですが、キーエンスの顧客である製造業は、食品から自動車まで裾野が広く、ここなら飽きずに続けられそうだと思いました。また、ハードワークで知られる環境に身を置けば、仮に転職することになっても通用する力がつくと考えたのです。

本来は技術職を志望していました。営業のような対人コミュニケーションに自信がなかった上、全国転勤の可能性が低い技術職の方が、東京や大阪などの都市部に配属されやすいという安易な計算もありました。しかし、せっかくの機会なので苦手を克服しようと営業職にもチャレンジすることにしたのです。

ところが、就職活動はいきなりつまずきました。会社説明会の場で行われた「20秒自己PR」という、いわゆるゼロ次面接で、私は緊張のあまり頭が真っ白になり、一言も発せずにフリーズしてしまったのです。当然、結果は不合格。それでも諦めきれず、理系学生向けの採用枠で再チャレンジし、なんとか入社にこぎつけました。しかし配属されたのは、希望していた技術職ではなく、最も苦手意識のあった営業職だったのです。