Saucy Dogが石原慎也・秋澤和貴・せとゆいかによる現体制になったのは2016年8月2日のこと。つまり現在は、このメンバーになって10年目の節目に突入しているということである。そんな年にリリースされた9枚目のミニアルバムの名は『カレーライス』。普遍の極みのようなタイトルを冠したこの作品から溢れ出しているのは、シンプルに「いい音楽」「好きな音楽」を追求するピュアネスと、「この3人だからこそ鳴らせる音」への愛。そして、戻れない日々よりも確かな今を見つめる「確かさ」だ。全員が並列に声を合わせて歌う“犬も喰わない”で、3人はこう言葉にする。《だけどこれまで/来れた幸せ/俺たちである意味がきっと/ワクワクする事が待ってる》。これからの未来に保証はないけど、これまでの道に根拠はある。そう宣言して響かせる音に迷いはない。サウシーは今、これまでのどんな季節よりもヘルシーな心で、グッドミュージックに邁進している。そのことが、多彩で巧みな『カレーライス』の楽曲たちからは確かに伝わってくる。今のSaucy Dogが今まででいちばんいい。これ以上のバンドはないかなって思ってます
インタビュー=安田季那子 撮影=北岡稔章
(『ROCKIN'ON JAPAN』2026年2月号より抜粋)
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