海外大学進学のリアル

【広尾学園・尾澤先生×バイリンガル子育て・加藤暁子さん対談③】海外大出願の準備とスケジュール 合否を分ける「エッセイ」の重要性

2026.01.09

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森泉萌香

海外大学に進学する高校生が増えています。実際に受験を考えたとき、どのような準備や心構えが必要なのでしょうか。2人の娘が全額奨学金で海外大学に進学し、朝日新聞EduAの人気連載「バイリンガル子育てのすすめ」を執筆する加藤暁子さんと、海外大学進学者数全国トップの広尾学園中学校・高等学校で海外大学担当部長を務める尾澤章浩さんが11月下旬に対談しました。5回に分けてご紹介する対談の3回目です。(写真は、加藤暁子さん〈左〉と尾澤章浩さん=東京・新宿のレストラン「スンガリー新宿三丁目店」、大嶋千尋撮影)

※本連載の他の記事はこちらから。
第1回:海外大学進学はなぜ増えている? 専門家と経験者が語る最新事情
第2回:海外大出願で成績オール5は当たり前? 求められる「個性」とは
第3回:海外大出願の準備とスケジュール 合否を分ける「エッセイ」の重要性
第4回:海外大学進学の併願戦略とキャリアパス リアルな選択肢
第5回:世界を目指す高校生へ 4年間の学びで得られる成長と、家庭で育むべき力

加藤暁子

話を聞いた人

加藤暁子さん

バイリンガル子育てナビゲーター

(かとう・あきこ) 玉川大学卒業後、ニューヨーク大学(NYU)大学院修士課程を修了。ニューヨークのホテルでセールスマネジャーとして勤務した後、1995年に帰国し、家族が経営するレストラン「スンガリー」(東京・新宿)の3代目オーナーとなる。2000年に長女、04年に次女を出産。子どもたちが幼少期から、独自の方法による日本でのバイリンガル教育を実践。その結果、日本の高校から、長女・次女ともに授業料と寮費の全額が返済不要の奨学金を得て、米国の大学に進学を果たした。現在は、自身の経験をもとに「バイリンガル教育」と「奨学金を活用した海外大学進学」をテーマに、“バイリンガル子育てナビゲーター”として執筆活動やセミナーを開催している。Noteでも発信中。

尾澤章浩

話を聞いた人

尾澤章浩さん

広尾学園中学校・高等学校 海外大学担当部長

(おざわ・あきひろ)早稲田大学卒業後、米国の新聞社でのライターの勤務経験を経て、1995年ベネッセコーポレーション入社。2008年から同社の海外トップ大進学塾「Route H」の塾長を15年務める。2024年より現職。著書に、「米国トップ大学受験バイブル」(共著、PHP研究所)など。

出願に必要な書類

――海外大学の入学試験ではどのような出願準備が必要になりますか。

尾澤)アメリカの多くの名門大学の出願で求められる提出書類には、中3~高3までの学校の成績とその平均値(GPA)、語学やSATなどのテストスコア、課外活動歴や受賞歴、エッセイなどを提出します。

どれも重要ではありますが、中でも重要なのが「エッセイ(自己表現作文)」です。各大学がお題を設定している個別型のエッセイと、Common Applicationなどの共通願書システムに加盟する多くの大学に共通した複数のテーマから1つを選んで書くエッセイの2種類があります。どのエッセイが必要かは、大学によります。マサチューセッツ工科大(MIT)やカリフォルニア大学などは個別型のエッセイのみの出題ですし、コミュニティーカレッジなどではいずれも不要ということもあります。

加藤)共通願書は7つのお題から1つ選んで書くスタイルで、毎年夏ごろにお題が発表されますが、毎年同じようなテーマですよね。お題の発表から出願までには半年ほどありますが、その意味ではもっと早くから準備もできると思いました。

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