2026大学入試どうなる?
【2026年度大学入試を河合塾担当者が解説!】目立つ安全志向 そんなときこそ国公立大や難関大の第1志望を貫こう~前編
2025.11.29
2026年度大学入試の一般選抜はどんなものになるのでしょうか。大学入試動向を長年みてきた河合塾教育研究開発本部主席研究員の近藤治さんに、最新の模試データにもとづき、志望者の動向や、受験生や保護者が今知っておくべき心構えなどについてお話をうかがいました。前後編でお届けします。(写真は大学入学共通テストの開始を待つ受験生たち=2025年1月)
こんどう・おさむ/河合塾入塾後、教育情報部門で全統模試のデータをもとにした大学入試動向分析や進学情報誌の編集に携わる。教育情報部部長、中部本部長などを経て、2021年4月から現職。
新課程2年目でも受験生は「弱気な傾向」
2025年10月に実施した「第3回全統共通テスト模試」をもとにお話をします。
まず、全体の傾向として、国公立大を志望する生徒がやや減少しているというデータが出ています。夏休みが終わり、入試本番が近づいてくると、夏には意気込んでいたのが、「そうは言っても、なかなか厳しいな」という気持ちに変わってくる。そのようにして夏から秋にかけて志望校の難易度を調整する動きが出てきて志望動向の数字が落ち着くのは例年のことなのですが、今年(2026年度入試)では特にその傾向が強いように感じます。
現役生に限って言うと、国公立大、特に難関大を目指そうという気概が、この時期にしては少し薄く、昨年の受験生に比べてやや「安全志向」が強い、少し弱気なのかなという印象を受けています。昨年度は新課程入試の初年度で、本来であれば受験生が弱気になる年でしたが、現役生は強気で、果敢に挑戦する生徒が多かったのです。今年は新課程2年目にもかかわらず、少し慎重な姿勢がみられます。
模試データを見ますと、国公立大全体の前期日程の志望者数は前年同期比で98%と、受験人口がほぼ変わらない中で減少しています。さらに、東京大や京都大といった最難関の大学で志望者の減少率が高く、難関10大学全体で見ても、特に現役生の志望者は97%にとどまっています。この背景には、多くの科目に挑戦する「多科目型」の勉強に対する抵抗感のようなものが、少しずつ強まっているのかもしれない、という仮説を立てています。