吉田修一「タイム・アフター・タイム」(279)
吉田修一「タイム・アフター・タイム」(279)
「そうでもないよ。一応、車は入るけど、その先は行き止まりだしね」
そう言いながら、久遠は自分が選んだ白ワインを飲んだ。思った以上に口に合う。
「旧市街地はどこもそんな感じだよね。若い人はみんな便利な平地に越してくから、あちこち売れ残ってるもんね」とさやか。
「救急車とか消防車が入らないからね」
「あっ、便利な平地に越してく、で思い出したけど、オッソーの実家というか、オッソーの叔母さんの家、今、売…

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