Think Gender
理工系女子学生へのソニー奨学金プログラムが2年目に 奨学生は理系の魅力発信へ「中高生のロールモデルに」
2025.10.10
理系人材や多様な人材登用へのニーズが高まるなか、大学で理工系を学ぶ女子学生に向けてソニーグループが始めた奨学金プログラムが、2年目に入りました。多数の応募から、今年はどんな人たちが選ばれたのか、授与式の会場をのぞいてみると、理工系分野への「好き」「研究したい」という思いは共通する一方、苦手な理系科目があったと明かす人もいました。
※写真は、セレモニーで記念写真を撮る奨学生たち=2025年8月29日、東京都港区のソニーグループ本社
「思い入れをもって立ち上げた」2本立てのプログラム
2025年8月下旬、東京都港区のソニーグループ本社で奨学金の授与式があった。
第2期奨学生に選ばれた10人のうち、9人が出席。プログラム名の「SONY STEAM GIRLS EXPERIENCE」と書かれたパネルとともに、ソニーグループの役員や女性エンジニアたちと記念撮影もした。
彼女たちは、全国各地の国立・私立大の理工系学部で学んでおり、書類選考と面談をへて選ばれた。プログラム名のSTEAMは、「科学:Science」「技術:Technology」「工学:Engineering」「芸術・リベラルアーツ:Arts」「数学:Mathematics」の5つの分野の頭文字をあわせた名称。これらを横断的に学ぶ教育や人材育成が、AI時代に新たな価値を生み出すカギとなると言われている。
人事を担当する井藤安博・執行役CPOは挨拶で、「日本は海外と比べても理工系の分野で女性の比率が少なく、データにも表れている。ソニーの中でも、活躍するすばらしい女性のエンジニアがいるが、もっと多くの女性エンジニアに活躍してもらいたい。たくさんある会社の中の一つなので、できることは限られているかもしれないが、思い入れをもって立ち上げました」と語った。プログラムがソニーグループの採用に直接結びつくわけではないというが、次世代の女性エンジニアを増やし、多様な人材登用で、イノベーションにつなげたいねらいがある。
プログラムは、奨学金給付と女子中高生たちに理系の楽しさを伝える「STEAM GIRLSバトンプログラム」の2本立て。最長6年間、年間最大120万円の給付を返済不要で受け、STEAM GIRLSバトンプログラムでは、ソニーの女性エンジニアたちと交流し、全国の女子中高生に向けて、様々な感動体験を通じて理工系の分野の魅力を伝える活動を行っていく。進路やキャリア選択での無意識の思い込み・偏見やハードルを取り除きながら、次の世代にバトンを渡すように理工系分野を学ぶ面白さや働く楽しさを伝えていくことを目指している。
十時裕樹・社長CEOも登壇し、「10年後のソニーのありたい姿を描いた長期ビジョンの実現で欠かせないのがテクノロジーの存在です。みなさんが大学で学ぶ知識やスキルは、未来を開く大きなカギになる」とエールを送った。